このページのエントリ一覧
3/31/2012

#29 映画『ウェイヴ/THE WAVE(原題)』

独裁制の体験授業でみんなが狂気集団になっちゃう心理スリラー。ユルゲン・フォーゲル、フレデリック・ラウ、マックス・リーメルト他。監督デニス・ガンゼル。2008年ドイツ

高校教師ベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、独裁制のついてのクラスを受け持つことに。でももともと専門でないベンガーは手っ取り早く生徒に理解させるため、独裁制を体験させる実習授業を思いつき早速開始。「これからは”様”をつけろ」「発言する時は挙手しろ」はじめこそ戸惑いや嫌悪感を抱く生徒もいたが、団結することに次第に高揚感を覚えちゃうベンガーと生徒たち。白シャツGパンを制服にして自らの集団を”ウェイヴ”と呼びWEBサイトやステッカーを作りはじめる。段々エスカレートしていくウェイヴの活動はいつしかクラスの枠を越えていきベンガーもお手上げの一人歩き状態に!



集団洗脳に陥る事って閉鎖的な状況下なら多いにあり得そうで妙にリアルでした。ベンガーの奥さんや一部の生徒が授業に批判的なんだけどこれをウザいと思ったら充分マインドコントロールされてますよ。笑 元ネタはアメリカで実際にあった事件です。「es」が好きな人はこれも好きなはず!

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3/25/2012

#28 映画『オープン・ウォーター 第3の恐怖/La piel azul(原題)』

「オープンウォーター」シリーズとは全く別物のスペイン産海洋パニック。ミゲル・アンヘル・ムニョス、アレハンドロ・アルバラシン、マニュエラ・ベレス他。監督ゴンザロ・ロペス・ガレゴ。2010年スペイン

ヨットでクルージングに出かけた7人のニーチャンネーチャン。バカンスを楽しむ船上で酒やハッパで楽しく過ごす。翌朝、船酔いネーチャンを部屋に残し6人は海へ飛び込むが上へ上がるハシゴを下ろしてない事に気付く。すぐにグロッキーネーチャンにハシゴを下ろしてもらおうと頼むも、意識朦朧なもんだから誤ってハシゴごと海へ落下であっさりバッドシチュエーションの完成。こりゃ困った。



タイトルに騙されるべからず、「オープンウォーター」シリーズとは1ミリも関係ナッシング。スペインのTVシリーズの再編集版です。でも若者グループがクルージングへ行って、不注意から漂流するってストーリーは2のまんまパクリ。トラブルメーカーなニーチャンがアホじゃなかったら助かってるんだろうなってシーンが沢山あってまさにアホありきな作品。笑 編集版だからなのか意味不明なシーンも多々あるし、ラストも無理矢理終わらせました感が否めない。よく分からない映画。時間とお金に余裕のある方はどうぞ。

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3/24/2012

#27 映画『オープン・ウォーター2/Open Water 2:ADRIFT(原題)』

船上パーティー中、はしゃぎまくってみんなで海へダイブしたらハシゴを下し忘れちゃってさ~大変!エリック・デイン、スーザン・メイ・プラット、リチャード・スパイト・ジュニア他。監督ハンス・ホーン。2007年ドイツ

海に対し過去トラウマのあるエイミー(スーザン・メイ・プラット)が夫ジェームズ(リチャード・スパイト・ジュニア)と一緒にメキシコへ向かっていた。目的は投資で成功し成金になった元カレのダン(エリック・デイン)が自前のでっかいヨットで催すクルージングパーティー。エイミー達は旧友たちとの久々の再開を喜んだ後、6人を乗せたヨットはいざ沖へ出る。しばらくして船上で盛り上がった仲間達が次々と海へ飛び込み始めた。水が怖いエイミーは海へ入らずライフジャケット着用でその様子を見ていたが、調子に乗ったダンはエイミーを抱え海にドボンしちゃう。ダンの度が過ぎた悪ふざけによりエイミーはパ二くって失神寸前。仲間達は急いで船へ上げようとするがあるコトに気付く、誰もハシゴ下してないじゃん…



前作は絶望的シチュエーションとサメちゃんのコンボでシリアスな雰囲気プンプンでしたが、今作はマヌケな若者漂流記って感じでした。ハシゴを下し忘れるっていうイージーミスが全ての始まりなんだけど、この後の皆の行動がツッコミ所満載すぎる。着ていた服を結んでロープにして登ろうとするんだけど、メンズがまさかのチャレンジ!笑 普通体重の軽い女子で試すもんでしょう。そんな場面が多々ありますから。彼らの行動はアホ過ぎて笑っちゃう。

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3/16/2012

#26 映画『ミラーズ/MIRЯORS(原題)』

鏡の中から出てきて人を襲う女オバケと戦う孤高の夜間警備員。キーファー・サザーランド、ポーラ・パットン、エイミー・スマート他。監督アレクサンドル・アジャ。2008年アメリカ。

同僚を誤って射殺しちゃった刑事のベン(キーファー・サザーランド)はアルコールに溺れ、愛する妻(ポーラ・パットン)ら家族と別居中。早く昔の生活を取り戻した一心で夜警の仕事を始めた。勤務先は5年前に全焼した巨大ショッピングセンター「メイフラワー」ビル。火災後、廃墟になったまま放置プレイ中だ。さっそく初日からオカルト現象に遭遇。鏡の中から女オバケが登場するわ、炎に巻かれ死んでいく火事犠牲者を見せられるわ、全身を焼かれる錯覚に陥るわで驚きおののく。そしてこの夜を境に奇怪な出来事がベンのまわりで多発する。前任の警備員が変死し、同居していた妹のアンジェラ(エイミー・スマート)までも自宅で無惨な死体となって発見される。妻と子供を守るためベンは必死でデパートの過去を調べ出す。すると50年前デパートは病院でそこには憑依少女がいたなんていう事実が浮かび上がってきた。ベンの孤軍奮闘劇が始まった。



キーファー・サザーランド=ジャック・バウアーですから。困ったことにジャックにしか見えないんですよね。笑 ジャックはオバケなんかに負けませんから、ビックリして腰なんて抜かしませんから。そんな「24」目線で観てしまいました…。…前任警備員と妹の死に方がけっこーなゴアっぷりで痛そうです。

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3/13/2012

#25 映画『箪笥/장화홍련 (原題)』

田舎へ越してきた美人姉妹が怪奇現象に襲われるホラーサスペンス。イム・スジョン、ムン・グニョン、ヨム・ジョンア他。監督キム・ジウン。2003年韓国

スミ(イム・スジョン)とスヨン(ムン・グニョン)の美人姉妹がソウル郊外の一軒家にやってきた。2人は幼い頃に母を亡くしており、どうやら父が再婚し離れて暮らす2人を呼んだらしい。父の再婚相手で若く美しいウンジュ(ヨム・ジョンア)は笑顔で姉妹を迎えるがどこか冷めている。スミはそんな義母を毛嫌いし、スヨンは怯えていた。で、その夜から家の中で奇妙な現象が起こる。スミが悪夢を見るようになり、母の亡霊も現れたりと家のアチコチで怪奇現象のオンパレード。しまいには神経質な義母が情緒不安定になり、姉妹と絶えず言い争いをするようになる。しかし妻と娘たちの確執を知りながらも父はなぜかダンマリ。そしてある日とうとう事件が起こる。義母が言うことを聞かないスヨンを箪笥に閉じ込めてしまったのだ。これを知ったスミは父に助けを求めるが「いいかげんにしろ!」と一蹴される。それをきっかけに、一家の間でタブーとされていたある"秘密"が明らかになっていく…。



この映画最大のキモは思春期の少女の敏感で衝動的で不安定な心理描写なんだと思います。年頃のオンナのコにとって父親という存在はある種、初めて意識する異性ですから。そんな父が若くてキレイな女と再婚したらそりゃあ気に障りますよ(きっと)。そんな嫉妬心にも近い内面感情をうまく描いてます。オチには触れませんがホラーなんだけど切なくて悲しい話でした。

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3/12/2012

#24 映画『ファニーゲーム U.S.A./Funny Games U.S.(原題)』

幸せ一家がイケメン2人の"ファニー"なゲームに巻き込まれるサスペンススリラー。1997年のハネケ作「ファニーゲーム」をハリウッドでセルフリメイク。ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、ブラディ・コーベット、マイケル・ピット他。監督ミヒャエル・ハネケ。2008年アメリカ

アン(ナオミ・ワッツ)とジョージ(ティム・ロス)の夫婦は息子を連れてバカンスを過ごすため湖の別荘を訪れる。絵に描いた様な裕福な幸せ一家だ。到着早々、隣人の使いと称して真っ白ポロシャツに手袋姿のニーチャン、ピーター(ブラディ・コーベット)が訪ねてくる。「卵を分けて欲しい」というピーターにアンは卵を渡すが、卵を落としてしまう。床を拭きながらやや苛立ちを見せるアンにピーターは再度卵を要求。アンは渋々渡して追い返すと玄関先で犬が吠え出した。外を見るとピーターともう一人のニーチャン、ポール(マイケル・ピット)がいて、犬に吠えられ卵を落としたからもう一度くれと図々しくせびりだす。この二人の態度にアンも苛立ちマックスで口論に発展、そこへジョージも帰宅し参戦する。ヒートアップする口論の最中、ジョージがポールを平手打ちするとピーターはゴルフクラブでジョージの膝をフルスイングで粉砕!一家を居間へ押しやり薄笑いを浮かべながら「今から12時間後にお前たち3人が生きてるか死んでるか、賭けをしよう」とゲームの開始を宣言。果たして一家の運命は!?



ファニーってタイトルとは正反対のお話です。不快感をこれでもかと押しつけてきます。残虐シーンは皆無に等しいけどこれだけ観る人に恐怖感を与えられるなんて素晴らしい。"視覚的な"というより"精神的な”暴力を描いてます。観終わった後の後味の悪さは何ともいえないっす。これ、キャスト以外は前作とほぼまるっきり一緒だけどピーターとポールは今作の方がイケメンです。特にマイケル・ピットがタイタニックの時のディカプリオみたい。笑 


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3/10/2012

#23 映画『ハイテンション/Haute Tension(原題)』

2人のネーチャンがガテン系シリアルキラーに追いかけられるスプラッターホラー。セシル・ドゥ・フランス、マイウェン・ル・ベスコ、フィリップ・ナオン‎他。監督アレクサンドル・アジャ。2003年フランス

女子大生のマリー(セシル・ドゥ・フランス)は静かな所で勉強がしたいと親友のアレックス(マイウェン・ル・ベスコ)と郊外にあるアレックスの実家に滞在することに。優しそうなアレックスの家族にも心良く迎えいれられた。ところが到着したその夜に汚い作業服姿のガテン系オヤジ(フィリップ・ナオン)がとつぜん襲撃、アレックスの父母弟をスプラッターに惨殺!父は階段の手すりに頭を挟まれて上から家具を落とされ首チョンパ。母は喉と手首をスパっと切られ血シブキまみれ。弟は後ろから猟銃ぶっ放し一撃。しかしなぜかアレックスは殺さずトラックに乗せられ拉致されてしまう。ベッドの下に隠れてて運良くオヤジに見つからなかったマリーはアレックスを救うべくトラックに潜り込む。



ラストに「実は犯人は◯だった」って衝(笑)撃のオチが用意されてるんだけど、あぁこのパターンね…って感じでした。それに◯が犯人だと辻褄が合わないとこが沢山あるんだけど…。ゴアシーンは父ちゃんがやられるところが一番かなー。映画と関係ないけどアレックスのビジュアルもウーーーン…


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#22 映画『JIGSAW デッド・オア・アライブ/BROKEN(原題)』

シングルマザーが謎の男との監禁生活の中で無理やりゲームに巻き込まれるソリッドシチュエーションスリラー。ナジャ・ブランド、エリック・コルヴィン、アテッシュ・サリー他。監督サイモン・ボーイズ。2006年イギリス

幼い娘と暮らすシングルマザーのホープ(ナジャ・ブランド)はメンズとの初デートを終え、久々のロマンスの予感に胸アツで床につく…。翌朝目覚めると腹部からは激痛が走り、暗い箱のようなものに閉じ込められていた。丸一日が過ぎ、ようやく箱から出されたホープは娘を探しに森の中をさまようと娘のぬいぐるみを発見。近くにいた見知らぬ男(エリック・コルヴィン)に娘の安否を尋ねるといきなりノックアウトされる。次に目覚めると今度は首にロープを巻かれ木の枝に吊るされていた。と、そこへやってきた男が「カミソリを取り出せ」とトンデモ発言を言い出す。お腹にはナマナマしい縫合の跡…。ロープを切ることに成功すると男は「続けるか?」と尋ね、ホープは娘の為に同意する。こうして男と2人だけの監禁生活が始まった…。



"JIGSAW"と名付けられてますが"SAW"とは全く関係ございません。でも序盤のカミソリシーンは本家以上のエグさかも。だって自分の手を腹の中に入れてカミソリ取り出すなんて想像しただけで狂気の沙汰だもん。内臓もこぼれちゃうし凄まじくグロ。でも、これが初っぱなにきたもんだからこれからもっとスゴいんだろうなと期待してたら…。中盤以降はダラダラしちゃってイマイチでした。主人公の名前が"ホープ"なのにラストで見事なまでに裏切られるし(笑)悪くはないんだけど、カミソリで期待しちゃった分消化不良は否めません。カミソリ級のグロシーンがあと2、3コあればもっと良かったですわ。

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3/07/2012

#21 映画『オープンウォーター/Open Water(原題)』

大海原に取り残された夫婦にサメがウジャウジャでウギャーなシチュエーションパニックスリラー。ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス、ソウル・スタイン他。監督クリス・ケンティス。2003年アメリカ

お互い仕事が忙しいスーザン(ブランチャード・ライアン)とダニエル(ダニエル・トラヴィス)の夫婦はようやく取れたバカンスでカリブ海へ。二人は仕事に追われる毎日のせいか夫婦間に溝ができていた。何となしにお互いこの休暇をきっかけにその溝を埋めようと思っていたのだが、仕事のことを忘れ去ることができずささいなことで口論してしまう。このままじゃマズいと二人は翌朝ダイビングツアーに参加する。ツアーは人気なようでボート内は他の参加者たちで満員。そんな参加者たちとのグループの輪に加わらずダニエル夫婦は自分たちだけでダイビングを楽しむことに。ひとしきり楽しんだ二人は満足して海面にあがるとボートがいないぜ馬鹿野郎。なんとスタッフが全員戻ったと勘違いし岸へ向かってしまったのだ。突如、海のど真ん中に取り残されてしまった二人。はじめはお互いの文句を言い合う元気もあったが、除々に自分たちが置かれた事態に気付く…。足はつかない、岸は見えない、叫びも届かない、波は次第に高くなり、日も傾きかけてきた…。そして絶望的な状況下の二人のまわりをいつしかサメの群れが取り囲んでいた…。



想像してください。360度オーシャンビュー、足はつかず、助けもこない。そしてまわりにはサメちゃん。この絶望的シチュエーションの恐怖体験は助かったとしても一生トラウマになるだろうね。極限状態の中、精神が崩壊していく様はリアルでホント怖い。低予算でこれほど恐怖と不安を与えてくれるなんてコスパ高い映画です。是非とも夏に観て頂きたい。笑 ちなみに撮影は本物のサメちゃん使って実際の海で撮ったらしいけどそれはそれで怖いね…。

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3/04/2012

#20 映画『変態村/Calvaire(原題)』

売れない歌手のアンチャンが迷い込んだ狂気の村で綴られる歪んだラブストーリー(苦笑)。ローラン・リュカ、ジャッキー・ベロワイエ、フィリップ・ナオン他。監督ファブリス・ドゥ・ヴェルツ。2004年フランス

ハンサムで誰からも好かれる歌手のマルク(ローラン・リュカ)はベルギーの老人ホームでのクリスマス・ギグを終え愛車で、次の目的地フランスへ向かおうとしていた。そう、マルクは売れないミュージシャン、町から町へ自ら運転して生活しているのだ。で、その道中に車が故障して森の中を彷徨っているとペンションを見つけ泊まらせてもらう。このペンションの主は元コメディアンで名をバルテル(ジャッキー・ベロワイエ)というそうだ。彼はマルクに「決して他の村人に姿を見せるな」と意味深な事を告げるも翌朝マルクは警告を無視して村へ散策に出かけてしまう。フラフラと古びた納屋を覗いてみるとナント村人たちが家畜とF◯CKの真っ最中!オエッ。 クレイジーな光景に度肝も抜かれたマルクはこの地を去ろうとするがバルテルに無理矢理引き止められてしまう。そしてここから狂気に取り憑かれたバルテルがその歪んだ感情をマルクに見せ始める…。



もう"変態村"というネーミングセンスにまずヤラれた。ダーク一辺倒なストーリーに美しい映像が独特のシュールさを出してます。変態オヤジのサイコっぷりも不快指数マックス!世に言うBL(ボーイズラブ)モノですが決して腐女子が喜ぶイケメン同士のロマンスではございませんよあしからず。観終わった後は不快感しか残りませんよ。救いようのないエンディングもこりゃ絶望的だわ。これは心から人にオススメはできないなー。興味のある人だけどーぞっ。

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#19 映画『ディセント2/The Descent Part 2(原題)』

命からがらサバイブした主人公が仲間を救出すべく、懲りずに未開洞窟へ向かうサバイバルホラー。前作「ディセント」の続編。シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、ギャヴァン・オハーリヒー他。監督ジョン・ハリス。2009年イギリス

アパラチア山脈の洞窟探検に出掛けたガールズ6人のグループが行方不明になるという事件が発生。そのうちの一人、サラ(シャウナ・マクドナルド)だけが血まみれの状態で生還する。ヴェインズ保安官(ギャヴァン・オハーリヒー)が残りの仲間たちの安否を尋ねてみても、サラはショックで心身喪失状態で何も思い出すことができない。困った保安官は救助チームを結成、記憶のブッ飛んでいるサラもパーティーへ加え洞窟に向かう。地底深く進む中、突然岩盤が崩落しメンバーはバラバラになってしまうお決まりな展開。苦笑 出口を求めて洞窟を奥へ奥へと進んだ先には変わり果てたガールズたちの無残な姿と恐るべきモンスター(地底人)たちが待っていた。



前作のような心理的、視覚的な闇については描かれず、その代わりにグロ満載で死体、肉塊、血シブキ、、これでもかと見せるゴア描写は容赦なくハードコア。そしてジュノがまさかの生存!最後の方にサラ&ジュノで地底人狩りするんだけど、改めてこの映画は女性がヒーローなんだなと思った。今回はメンズも出てくるけどやっぱりサブ的扱いなんだよね。保安官の最期とか…笑 でもラストのオチは続編作る気満々の匂わせ系で完全拍子抜け。

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#18 映画『アミューズメント/AMUSEMENT(原題)』

3人のカワイコちゃんが拉致監禁され、自己チューキラーの理不尽な復習劇のエジキにされるホラー。キーア・オドネル、キャサリン・ウィニック、ローラ・ブレッケンリッジ他。監督ジョン・シンプソン。2009年アメリカ

幼なじみで親友のタバサ(キャサリン・ウィニック)、シェルビー(ローラ・ブレッケンリッジ)、リサ(ジェシカ・ルーカス)がある男(キーア・オドネル)にそれぞれ別の場所で拉致される。ここから3者3様のストーリーが展開され、彼女たちは次第に明かされるエピソードで彼の正体を知るも時すでに遅し!恐怖におののく3人にサディストキラーはヒャヒャヒャと笑いながら復習を始める。



アミューズメントと聞いて、テーマーパークモノかと思ったら大間違い。笑 アミューズメント=娯楽。つまり娯楽とは犯人にとっての残虐行為って意味のようです。少々オーバーなタイトルに騙されました。で、オムニバズ形式に3人のストーリーが展開される昨今では珍しいジワジワ系です。前半はネチネチ、後半は駆け足に進みます。3人がなぜ狙われたかっていうのは子供の時に単に"バカにされた"だけです。もちろん3人は覚えておらず(同級生だった事すら笑)ずいぶん自己チューな動機です。でもこの復習男、なかなかのクレイジーキャラでなにかと「It's funny, right?(おもしれーだろ?)」って言います。笑 

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3/03/2012

#17 映画『ハロウィンII/Halloween II(原題)』

不死身のシリアルキラー、マイケルが再びカムバック!前作「ハロウィン」の続編。スカウト・テイラー=コンプトン、マルコム・マクダウェル、タイラー・メイン他。監督ロブ・ゾンビ。2009年アメリカ

ハロウィンの夜、少年が自分の家族を皆殺しにするというナイトメアな事件が起こる。その事件の生き残りで当時赤ん坊だった少年の妹ローリーはストロード家に引き取られる。そして17年後、精神病院を脱走しJKとなったローリー(スカウト・テイラー=コンプトン)の元に現われた殺人鬼マイケル・マイヤーズ(タイラー・メイン)。次々と残忍な殺戮ショーを繰り返した末、ローリーが放った凶弾に倒れた…。ここまでが前作のお話でここから今作→ところがマイケルの遺体を運んでいた車が移送途中に事故り、現場からはマイケルの遺体が行方不明でさぁタイヘン。同じ頃、マイケル事件によって一躍人気者となり金の亡者となっていたルーミス医師(マルコム・マクダウェル)は新作本を発表する。事件のトラウマから情緒不安定になっていたローリーはこの本により自分がシリアルキラーの妹だと知って大ショック!やけになったローリーは家を飛び出すもマイケルが再び現れコンニチワ。



マイケルの問答無用、破壊的な殺しっぷりが相変わらずのテンコ盛り。でかいナイフでめった刺しの少々ワンパターンな手口だが、淡々とブッ殺スもんだから残虐さがより際立ってます。前作にはなかったマイケルの深層心理を表したシーンも多く、それが幻想的でとってもキレイなんだけどなんかホラーっぽくない。監督は「マイケルだって人間なんだ!」って部分を描いたと思うんだけどマイケルには何を考えてるか分からないサイコ野郎のまま突っ走って欲しかった…。トラウマを抱え序々に精神崩壊していくローリー役のスカウト・テイラー=コンプトンはさすがホラー界の"絶叫クイーン"と呼ばれるだけの演技を見せてくれます。でもでもルーミス医師の変貌っぷりはどうした?

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3/02/2012

#16 映画『ハロウィン/Halloween(原題)』

ハロウィンの夜にシリアルキラーがヘヴィメタにのって大暴れ!1978年ジョン・カーペンター「ハロウィン」のリメイク。マルコム・マクダウェル、タイラー・メイン、ブラッド・ドゥーリフ他。監督ロブ・ゾンビ。2007年アメリカ

10歳のマイケル・マイヤーズ少年は学校で友達はおらず家族の中でも孤立、唯一かわいがっていたのはまだ幼い妹だけだった。そしてハロウィンの夜、不気味なマスクを被り突然少年シリアルキラーとなったマイケルは妹を残し母親の彼氏、ビッチな姉とそのボーイフレンドを皆殺し。ショックを受けた母親は当然マイケルを精神病院送りにする。母親と精神科医のルーミス医師(マルコム・マクダウェル)は懸命に更生を試みるもキラー街道まっしぐらのマイケルは今度はナースをフォークで惨殺!耐えきれない母親は自殺してしまう。…そして収容から17年後のハロウィン、鬼ガタイになったマイケル青年(タイラー・メイン)は病院を脱走。再びマスクを被りシャバに残した妹を求めて故郷へ向かう。



ご存知「時計じかけのオレンジ」でクレイジーなアレックスを演じたマルコム・マクダウェルが精神科医ルーミスを、ルーミスと共にマイケルを追うブラケット保安官役にホラー・サスペンス映画の名バイプレイヤー、ブラッド・ドゥーリフが熱演。何といってもキャスティングが素晴らしいです。そしてマイケル少年を演じた子役がMVP級の活躍っぷり、ハマりっぷりでした。巨体揺るがし殺戮ショーを披露する後半のマイケル青年もいいけど、マイケル少年が前半で見せるあのキラーっぷりはマジ怖。劇中に流れるヘヴィメタサウンドが残虐シーンとナイスシンクロ。さすがはミュージシャンでもあるロブ・ゾンビって感じっす!

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3/01/2012

#15 映画『ディセント/The Descent(原題)』

未開の洞窟に閉じ込められたガールズ6人組が謎の生物と戦うソリッドシチュエーションスリラー。シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード他。監督ニール・マーシャル。2005年イギリス

交通事故で最愛の夫と一人娘を失い傷心中のサラ(シャウナ・マクドナルド)。そんな彼女を元気付けようと5人の仲間が冒険旅行に誘う。行先はリーダー的存在のジュノ(ナタリー・メンドーサ)が企画したアパラチア山脈の国立公園内の洞窟探検。最初は順調で壮大な洞窟内部にテンションも上がる6人。と、サラが穴に挟まるハプニング発生。ただでさえ精神不安定なサラはこの事態に錯乱するも皆が励まし何とか脱出に成功。女の友情ってスバラシイ!っと今度は崩落が起きて出口が封鎖しちまった。なぁに、別の出口から出ればいいわよ。とマップを探すもジュノが洞窟のガイドブックを持ってきてない事が判明。ファック!ファック! せっかく深まった友情に亀裂が入り、とどめの一撃!「この洞窟、ガイドブックに載ってない所なのよ…」とジュノ姉さんがまさかの爆弾発言。もはやさっきまでの友情話はもろく崩れ、ギクシャクしたまま未知の洞窟を進むことなる6人を待ち構えていたモノとは!?



前半はスリリングなシチュエーションパニック、後半は血シブキ満載のソリッドホラー。こんな感じでしょうか。前半と後半で別映画観てるみたいで面白かったです。ほとんどが洞窟内のシーンなのでお察しの通り低予算映画なのですがストーリーもテンポよく進むのでマンネリ感もなく、さすが某映画雑誌で2005年の最優秀ホラー映画に輝いただけのことはあります。笑 6人のパーティーが全員女っていう所もイイですね。ストーリーが進むと人間関係がこじれてくるんだけど、女性ならではの心理描写をストーリーに絶妙に盛り込んでます。でもラストのオチは「?」でした。

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