このページのエントリ一覧
4/26/2012

#46 映画『ファイナル・デスティネーション/Final Destination(原題)』

ヒコーキ墜落を予知しサバイブするも死の運命に追われるヤングたち。デスピタゴラスイッチシリーズ第一弾!デヴォン・サワ、アリ・ラーター、トニー・トッド他。監督ジェームズ・ウォン。2000年アメリカ

アメリカの空港。修学旅行先のパリへ向かう高校生のアレックス(デヴォン・サワ)ほかクラスメートたちは皆楽しそうだ。離陸前、飛行機の中で居眠りをしていたアレックスは乗っている飛行機が大破する夢を見てビビる。気を取り直し、さぁいよいよフライトって時に機内の様子が夢と同じだと気付く。驚きおののいたアレックスは「飛行機が爆発するぞー」と暴れるもんだから周りの乗客はいぶかしげる。結局、騒ぎに巻き込まれた数人と飛行機から降ろされてしまった。が、彼らを置いて離陸した飛行機が大爆発。アワワワ…。アレックスら7人は運良く生き残ったのだが、その後一人づつ変死を遂げていく。



前にシリーズ5を書いちゃってますが…。"日常のささいな偶然が積みに積み重なって死ぬ"このハラハラ感がたまりません。人生、何がキッカケで死ぬか分かりませんよ。死のピタゴラスイッチうまく行き過ぎだぜってツッコミたくもなりますが、一応死神の仕業って設定なので大目にみましょう。これはストーリー云々よりも"死に方"を楽しむ作品だと思いますんで。

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4/25/2012

#45 映画『JIGSAW ゲーム・オブ・デス/Are You Scared?(原題)』

男女6名が監禁されて死亡フラグ確定なゲームに参加させられるソリッドシチュエーションスリラー。アリシア・カッチャー、エリン・コンサルビ、カーリー・エイヴァーズ他。監督アンディー・ハースト。2006年アメリカ

さびれた工場に監禁されている6人の男女。彼らは”恐怖の館”っちゅうTV番組に応募したって共通点があるようだ。どこからか男の声が聞こえてきて「キミたちの一番コワいものを克服してくれ」などと言われる。応募の際にそれぞれコワいものをビデオレターで送っているんだが、それをやらされるハメになる。一人づつ無謀なチャレンジに挑むも、あえなく絶命ウギャー。果たしてサバイブできるのか?



タイトルからして一目瞭然「SAW」のパクり、リップオフ作品である。でも本家にも勝る趣向を凝らしたデスゲームはなかなかエグかった。「手を縛られた状態で硫酸入り水槽に顔を突っ込んでボタンを押す」とか観てて痛いっす。低予算だけにSAWのように作り込んだ感はないけど純粋にゴアゴアシーンを楽しむ分にはいいと思います。それなりのオチもしっかり用意されてるしね。

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4/24/2012

#44 映画『ホステル2/Hostel: Part II(原題)』

スロバキアの変態拷問クラブに今度はアメリカンギャル3人組が売り飛ばされる。前作「ホステル」の続編。ローレン・ジャーマン、ビジュー・フィリップス、ヘザー・マタラッツォ他。監督イーライ・ロス。製作クエンティン・タランティーノ。2007年アメリカ

アメリカ人ネーチャンのベス(ローレン・ジャーマン)、ホイットニー(ビジュー・フィリップス)、ローナ(ヘザー・マタラッツォ)の3人はヨーロッパの美大に留学中でバカンス旅行を計画しワイワイとプラハへ向かう。電車の中で美人なネーチャンに声を掛けられる。どうやらスロバキアにグッドなスパがあるらしい。3人は計画変更でスロバキアへ行くことにする。ホテルに到着したその日の夜、収穫祭へ参加したらばローナがナンパ男に誘われボートへ乗り込んでしまいそのまま行方不明。もちろん全て仕組まれたワナであり、3人はホテルへ到着した時点で拷問クラブの「商品」としてオークションにかけられていたのだ。



前作を観ていれば、先の展開が読める分新鮮さはないけどラストにはやられました。いい意味で期待を裏切られましたよ。ストーリーが分かる分マンネリ感はあるんだけどあのオチのおかげで充分に楽しめました。あと今作は殺られる側と殺る側の両視点からも描かれてて気弱なオッサンが会員として登場するんだけど彼の心理描写は観ていて怖おもしろい。やっぱ人間いつどんな時に豹変するか分からないんだねー。

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#43 映画『ホステル/Hostel(原題)』

スロバキアの変態拷問クラブに売られちまった哀れなバックパッカー3人組。ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン他。監督イーライ・ロス。製作クエンティン・タランティーノ。2005年アメリカ

アメリカ大学生のパクストン(ジェイ・ヘルナンデス)とジョッシュ(デレク・リチャードソン)はバックパッカーをしながらヨーロッパを旅していた。途中、ご機嫌なアイスランド人のオリー(エイゾール・グジョンソン)も加わり合法の街アムステルダムへやってきた。そこで怪しいニーチャンからスロバキアのとある田舎町はカワイイネーチャンがヨリドリミドリで天国だゼと教えられる。3人はさっそく鼻下伸ばしながらレッツゴースロバキア。ホテルへチェックインするとさっそく美女2人組をゲット。スタートダッシュに成功した3人は楽しい一夜を過ごす。ところが翌朝、オリーが行方不明に。不審に思いながらも旅先ではよくあることさとその晩もクラブへ繰り出す2人だったが、今度はジョシュまでも行方不明に。パクストンは二人の足取りを探ると、ある秘密クラブの存在に気付く…。



テンポよくストーリーが進み、スプラッターシーンもしっかりと堪能できます。面白いです。しかしながら拷問クラブの会員さんたちの変態っぷりは観ていて不快だけど気持ちがいい。電動ドリルやら斧やら使ったゴアゴア残虐プレイは思わず目に力が入りました。痛いの苦手な人は注意して下さいね。何より舞台がスロバキアって馴染みのない場所ってところがナイスです!

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#42 映画『実験室KR-13/The Killing Room(原題)』

マッドサイエンティストのトンデモ実験に参加した被験者たちを描いたサスペンススリラー。クロエ・セヴィニー、ピーター・ストーメア、ニック・キャノン他。監督ジョナサン・リーベスマン。2009年アメリカ

ある部屋に集められた4人の男女(男3+女1)。彼らは心理実験の被験者バイトとして集まったのだが詳細は不明だ。渡されたアンケートをカキカキしていると担当の博士(ピーター・ストーメア)が部屋にやってくる。”人間の精神力と忍耐力の限界を調査する””実験は4段階に分かれていてそれぞれの実験で1人ずつ脱落者が出る”と博士は簡単に説明を終えると紅一点のネーチャンを突然射殺、そのまま部屋を出ていった。残された3メンズはもちろんパニックだ。すると部屋の小窓から1発だけ弾の入ったピストルと、クイズが書かれた用紙が投げ入れられる。どうやらクイズに不正解になると脱落(=殺される)らしい…。ひぃいい。



その昔CIAが極秘に行っていた洗脳実験「MKウルトラ」がモデルで、部屋の広さ20帖ほどの小規模シチュエーションスリラーです。サブストーリーでクロエ・セヴィニーがマッドサイエンティストの助手になる為の試験も同時進行してます。当然クロエさんも入社試験がどんな内容かは知らずに来たワケなんでそりゃ動揺するわ。オチにイマイチ説得力と面白味がないんだけど後味の悪いラスト自体は嫌いではございません。笑

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4/22/2012

#41 映画『スティーヴン・キング/痩せゆく男/Thinner(原題)』

ジプシーの呪いでガリガリに痩せちゃう男の話。原作はスティーヴン・キングの同名小説。ロバート・ジョン・バーク、ジョー・マンテーニャ、カリ・ウーラー他。監督トム・ホランド。1996年アメリカ

やり手弁護士のビリー(ロバート・ジョン・バーク)は超おデブちゃんで肥満に悩んでいた。ある夜、飲酒運転中に老女ジプシー(カリー・ワーラー)を轢き殺してしまう。ビリーは旧知の警察署長と判事に頼んで事故を揉み消す。弁護士のクセにとんでもない奴だ。晴れて無罪判決になり裁判所を出ると長老ジプシーが現れビリーの頬をなで「痩せていく…」という言葉を残し去っていった。すると翌日からどんどん痩せていくではないか。始めはダイエットの効果が出たゾと喜んでいたが、いくら食べても体重は減り続ける。したらば事故の揉み消しに加担した署長と判事が変死した。ビリーは長老ジプシーの呪いではないかと恐れおののき長老の行方を探す。



パッケージとあらすじからゾワゾワホラーかと思いきや、呪いを解こうとするけど断れたからマフィア使って仕返しする、それにジプシーも反撃する。やられたらやり返す仕返しの応酬劇でまさに”目には目で、歯には歯で”なハンムラビ法典的ストーリーです。ストーリーはある意味裏切られたけどラストのオチはイヤミな感じでまぁまぁ楽しめました。ちなみに序盤でスティーヴン・キングが薬屋の主人役で出演してますよ。

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4/21/2012

#40 映画『運命のボタン/The Box(原題)』

平凡夫婦の元に謎のボタン付ボックスが届き、二択を迫られるサスペンス。原作はリチャード・マシスンの短編小説「死を招くボタン・ゲーム」。キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、フランク・ランジェラ他。監督リチャード・ケリー。2009年アメリカ

バージニア州に住むノーマ(キャメロン・ディアス)は夫と息子の3人家族。ある日、家に赤いボタンのついた箱が贈られる。箱にはメモが添えられており「5時にスチュワード氏が説明に上がります」とだけ書いてあった。夕方、スチュワード氏(フランク・ランジェラ)がやってきた。礼儀正しいジェントルメンなスチュワード氏はボタンを押すと2つの出来事が起きるのだと言う。「ひとつ、誰かが死にます。ふたつめ、あなたは100万ドルもらえます。おしまい。」唖然とするノーマにスチュワード氏は続けて「ボタンを押すか押さないかは24時間以内に決めて下さい。権利を放棄すれば別の誰かに権利がうつるだけですから」淡々と言い去っていった。OMG!!100万ドルって…あぁどうしよう。夫が帰ってきたら相談しなきゃ!



前半はボタンを押すか押さないかのサスペンス的なシリアス展開なんだけど、後半ガラっと変わります。これが「ん?」って感じでした。なんかSFチックになっちゃってて、、。前半観てて胸アツ後半期待だったのにガッカリトホホです。原作がリチャード・マシスンの短編小説って事で調べてみたらナルホド「トワイライトゾーン」でもドラマ化されてたみたい。(トワイライトゾーンはアメリカのTVドラマシリーズで日本でいう「世にも奇妙な物語」みたいなもんです) そう考えるとなんか納得しました。これはTVドラマ感覚で観ればいいかなって思います。しかしキャメロン・ディアス老けたな〜…

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4/18/2012

#39 映画『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション/SCREAM 4(原題)』

恐怖のウッズボロー殺人事件から10年、再びゴーストマスクキラーが大暴れ!ネーブ・キャンベル、デヴィッド・アークエット、コートニー・コックス、エマ・ロバーツ他。監督ウェス・クレイヴン。2011年アメリカ

かつて市民を恐怖に陥れたウッズボロー連続殺人事件から10年。すっかり街は平和になりローカルティーン達の間では事件は都市伝説にさえなっていた。迫る記念日を前に街中にキラーのマスクが飾られたり呑気なもんである。そんな中、事件をサバイブしたシドニー(ネーヴ・キャンベル)が戻ってきた。彼女は売れっコ作家となっており、本のプロモーションで故郷ウッズボローへ凱旋したのだ。すぐにサバイブ仲間の保安官デューイー(デイヴィッド・アークエット)やデューイーの妻で元TVレポーターのゲイル(コートニー・コックス)らと久々の再会を果たす。したらば不審な電話を受けた2人の女子高生が惨殺される事件が発生。そしてキラーの魔の手はシドニーの姪ジル(エマ・ロバーツ)にも襲いかかる。



前作から11年の歳月を経ての今作。いやはや前作の内容すっかり忘れてました…。苦笑 一応前作までが3部作として完結してるんで今作は続編ってワケではないみたいなんだけど、、ネーブ・キャンベルがすっかりアラフォーおばさんになってしまいました。邦題も"ネクスト・ジェネレーション"になってるワケだしシドニー、デューイ、ゲイルの「スクリーム御三家」は出さなくても良かったんじゃないかなー。それじゃストーリー的に難しいか、、。でも11年は空けすぎだと思うなー。人はイッパイ死ぬけどそんなグロくないです。

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#38 映画『スピーク/The Speak(原題)』

廃墟のオバケホテルで撮影クルーがオカルト現象に襲われるシチュエーションホラー。スティーヴン・ネルソン、クリスティーナ・アナパウ、トム・サイズモア他。監督アンソニー・ピアース。2010年アメリカ

売れない映画監督のシェリー(スティーヴン・ネルソン)は北米一有名なオカルトスポットであるオレゴン州のホテル“ドン・パーク・ホテル”の廃墟を訪れる。降霊の儀式を行い心霊ドキュメンタリーを撮るためだ。いまいちパッとしない監督人生の再起を掛け、高いギャラを払って有能なクルーも手配した。ホテルの管理人ドイル(トム・サイズモア)は「ここは危険だ、入るのはオススメしない」と忠告するんだが、それを無視し突入する。長らく放置されブキミな雰囲気が漂うこのホテルには暗黒歴史があり数々の死亡事故が起きているんだそうだ。クルーの一人でシャーマンの血を引くネーチャンは邪悪な気配を感じ儀式を拒否するんだが、シェリーは金を積んで強引に儀式を行わせる。”スピーク”という降霊儀式は無事に成功し、役割を終えたネーチャンはホテルを出ようとするが出口が閉ざされ閉じ込められてしまう。驚きパニクるクルーに次々とオカルトな現象が襲いかかる。ひぃぃいいい。



「REC」でもおなじみのPOV(主観撮影)で撮られてるから臨場感あります。が、オカルト現象が視覚的すぎてちょっとオーバーかなって思いました。画像にノイズが走ったり声が入ったりするのはいいんだけど、モヤモヤした黒い霧みたいなものが結構写るんだけどいかがなもんかな。霊的なモノを描いているんだろうけどもうちょっと抑えても良かったかな。せっかくのフェイクドキュメント風味が薄れていく気がしてならない。ラストシーンだけ何故かPOVじゃなかったのかも謎。しいて言うなら儀式前までの前半はオドロオドロしてて雰囲気出てました。

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4/15/2012

#37 映画『フローズン/FROZEN(原題)』

ゲレンデの極寒リフトに取り残された3人を描くシチュエーションパニックスリラー。ケヴィン・ゼガーズ、ショーン・アシュモア、エマ・ベル他。監督アダム・グリーン。2009年アメリカ

ダン(ケヴィン・ゼガーズ)パーカー(エマ・ベル)+ダンのマブダチ、ジョー(ショーン・アシュモア)の三人組がゲレンデへ遊びにきた。スノボー初心者パーカーのペースに合わせてるからダンとジョーはまだまだ遊び足りない。日も暮れて営業時間ギリギリに最後の滑りを楽しもうとリフトに乗り込むが、係員のミスによって途中でリフトが止まってしまう。おいおい冗談だろ?早く動かしてくれ!大声で助けを呼んでも届かない。ライトが消えた。真っ暗だ。地面までは15メートルくらいある。どんどん寒くなってきたし吹雪いてきた。次の営業は1週間後だぞ。どうすりゃいいんだ!ヘールプ!!



「オープン・ウォーター」雪山版といったところ。大ケガ必至の高さに放置された3人は凍死しちゃうの?なバッドシチュエーション、最後までハラハラドキドキです。設定がほぼリフトの上だけなんで、どこまで観る側を飽きさせないかがポイントなんだけど前半の会話にしっかり伏線が張ってあってうまいです。グロは多くないけど足の骨がグニュって飛び出てるシーンは痛タタです。それからオープン・ウォーターではサメちゃんがストーリーに華を添えてましたが、今作ではオオカミちゃんが登場しますよ♪

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4/13/2012

#36 映画『デッド・サイレンス/Dead Silence(原題)』

呪われた腹話術人形が復讐するクラシカルゴシックホラー。ライアン・クワンテン、アンバー・ヴァレッタ、ジュディス・ロバーツ他。監督ジェームズ・ワン。2007年アメリカ

ラブラブなジェイミー(ライアン・クワンテン)夫婦の元に送り主不明の腹話術人形が届く。受け取った奥さんはおもしろがって人形を箱から出し部屋に置いておいた。したらばジェイミーの外出中、奥さんが舌を切り取られ惨殺される。ジェイミーは妻の死を事件の直前に届いた人形が関係してるんじゃないかと考えた。彼の生まれ故郷では「腹話術師のメアリー・ショウが殺しにくる」っていうオカルトな言い伝えがあったことを思い出したからである。さっそく手がかりをもとに、故郷の町へと赴く。



脚本、監督は「SAW」コンビのジェームズ・ワン&リー・ワネル。しかし今作はSAWとは正反対の古典的ホラー。森に囲まれ霧に覆われたド田舎の廃墟でブキミな人形たちが…といった情景がクラシックで直球派です。昨今流行りのソリッドシチュエーション系にお腹イッパイなら王道ストーリーもたまにはいかがでしょうか。SAWを期待して観ると物足りないかも知れないけどね…。

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4/12/2012

#35 映画『ブリッツ/Blitz(原題)』

荒くれハードボイルドデカが警官ばかりを狙うシリアルキラーを追いかけるクライムサスペンス。ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン他。監督エリオット・レスター。2011年イギリス

ロンドン市警に所属する刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は犯人に対しハードな鉄拳制裁を浴びせるもんだから上司たちも手を焼いていた。そんなある日、市内で警官ばかりを狙う連続殺人事件が発生。事件を重くみた上層部は別の管轄からゲイのナッシュ(パディ・コンシダイン)を召還、ブラントとバディを組み捜査にあたる。”ブリッツ”と名乗るシリアルキラー、ワイス(アイダン・ギレン)は新聞記者へ電話し「オマエを有名にしてやるから記事を書け」なんて言っちまう愉快犯。捜査を進めていくと次々に殺されていく警官たちにある共通点が発覚。ワイスにはショボイ逮捕歴がいくつかあるんだがブラント含め殺された警官たちは皆ワイスをしょっぴいた事があったのだ。



犯人に容赦なく上司に常に目を付けられているが仲間受けはいい。そんなハードボイルド刑事っぷりが「ダーティー・ハリー」シリーズのハリー・キャラハンとダブります。ハリーのように.44マグナムは撃ちまくりませんが…というか拳銃はほぼ出番がありません。武器はホッケーのスティックやバール。野蛮ですね。笑 逮捕に逆恨みした男が自分をしょっぴいた警官を次々殺していくストーリーなんだけど、妙にサイドストーリーが多くて消化不良、正直要らない話が多いです。暴力刑事とゲイ刑事って面白いバディなんだし、この二人の掛け合いやあれこれをもっとじっくりと描いて欲しかった。

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4/09/2012

#34 映画『モーテル/Vacancy(原題)』

しぶしぶ泊まったモーテルの管理人がスナッフビデオマニアだったからさぁ大変。ルーク・ウィルソン、ケイト・ベッキンセイル、フランク・ホエーリー他。監督ニムロッド・アーントル。2007年アメリカ

深夜、デイヴィッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセイル)夫婦が田舎の山道を走っているとエンジントラブル発生。しかし運良く道沿いにガソリンスタンドを見つけ、親切なアンちゃんがエンジンを見てくれるという。アンちゃんに礼を言い走り出すがしばらくして車が再び止まってしまう。仕方なくスタンドへトボトボ引き返すとアンちゃんはもういなかった。スタンドの前にはモーテルがポツンとあり、気味悪オーラがプンプン出ていたが一泊することにした。管理人メイソン(フランク・ホエーリー)から鍵をもらい部屋に入ると想像以上の薄汚さで テンションがた落ち。気分を変えようとビデオデッキにテープを入れると、ギェーーとスナッフビデオが流れ出した。男女が惨殺されていくその映像によけい気分が悪くなっていると、惨殺現場が自分たちが泊まっている部屋だと気付き恐れおののく。そう、管理人は殺人マニアでデイヴィッド夫婦が新たな獲物だったのだ。いつのまにかマスク姿のキラーたちがウジャウジャ部屋の外を包囲してて絶体絶命のピンチっ!



ド田舎のさびれたモーテルでキラーたちに追い回されるっていうシチュエーションが激萌えです。笑 トイレやシーツの汚さとかゴキブリがワサワサ這いずり回るって不衛生さがとってもキモチワルくていいですね。いかにも変態だぜってニタニタ笑ってるメイソンの不気味さがいいです。そもそも動機なんてものはなく誰でもいいから殺したいっていう身勝手さがこの手の映画のキモなんでしょうね。

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4/06/2012

#33 映画『REC/レック2/REC 2(原題)』

完全隔離されゾンビがウロつくアパートへSWAT+医師のパーティーが突入!前作「REC/レック」の続編。ジョナタン・メジョール、マヌエラ・ベラスコ、ジョナタン・メジョール他。監督ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ。2009年スペイン

TVレポーターのネーチャンとカメラマンが消防士の密着取材で入ったアパートで謎の病原菌によって誕生したゾンビに襲われ、住人、警察、消防士が次々ブッ殺されていく。ラストは親玉の憑依少女ゾンビが現れレポーターのネーチャンが断末魔の叫びと共に暗闇に消えてエンドロール。←ここまでが前作でここから今作→隔離されたアパートの外にSWAT4名と医師であるオーウェン博士(ジョナタン・メジョール)が到着。ヘルメットにCCDカメラを装着し、いざアパートへ入る。詳しいことを聞かされていないSWATたちの任務は”オーウェン博士を守ること”これだけ。しかし次々に仲間たちが感染しゾンビ化。仲間たちに襲われ次第に追いつめられていく中、オーウェン博士の真の目的が明かされ…。アンヘラちゃんも再登場!



前作は感染ゾンビもので怖ワワって楽しめたんですが、今作はまさかの展開。突然オカルトものにシフトチェンジしちゃってます。なんでこうしちゃったんだろ…。ゾンビとオカルト足しちゃダメでしょうが!苦笑 謎のゾンビウィルスによる感染パニックっていうスリリングな前作の流れをブッた切る”実は悪魔の仕業なんだよウンウン”…って。完全に拍子抜けだしシラケちゃいました。アーメン。

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#32 映画『REC/レック/[Rec](原題)』

消防士を密着取材中の撮影クルーがゾンビと一緒にマンションごと隔離されちゃうモキュメンタリーホラー。マヌエラ・ベラスコ、パブロ・ロッソ、フェラン・テラッサ他。監督ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ。2007年スペイン。

TVレポーターのアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)は取材で夜勤の消防士たちに密着取材をしていた。一通りの取材を終え暇してると緊急通報が入り、アンヘラやカメラマンのパブロ(パブロ・ロッソ)らも同行することに。通報現場であるアパート前には住人や警官がいてわーわー騒がしい。どうやらこのアパートに住むバァさんが奇声を発しているという。アンヘラとパブロもカメラを回しながら警官たちとアパートへ突入。部屋に行ってみると、血まみれのバァさんがゾンビになってて突然襲いかかってきた。タダゴトじゃないぞと応援を呼ぼうとしたら、いつのまにかアパート全体が厳重に閉鎖されていた。外から拡声器で「このビルから出ることはできません」と言われ、取り残された人々は大パニック。隔離されたアパートでゾンビと一夜を過ごすハメになっちまった。



全編がカメラマン、パブロの視点で撮られた主観映像だからラストまで緊張感持って楽しめます。それから手ブレや障害物の写り込みなどが、より一層恐怖感を煽ってくれますよー。なぜアパートが隔離されたのか、ゾンビがなぜ現れたのか、などストーリーに謎が多い部分も観ていてジワジワくる。ちゃんとグロ映像もあるしね♪こーゆーの好きです。

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4/03/2012

#31 映画『案山子男/SCARECROW(原題)』

イジメられっこが復讐に燃え、無差別キラー”案山子男”として蘇る。ティム・ヤング、ティファニー・シェピス、ジェン・リッチー他。監督エマニュエル・イティエ。2002年アメリカ

典型的なイジメられっこ要素を兼ね備えているレスター(ティム・ヤング)少年は母親とトレーラー暮らし。そんな母親は年中男をトレーラーに連れ込むアル中ビッチ。ある日、いつものようにからかわれていたレスターは熱血娘ジュディ(ティファニー・シェピス)に助けられる。レスターはジュディに淡い恋心を抱くが、後日あっけなくブロークンハート。傷心を抱えトボトボ家に帰ると今度は母親が男とF◯CK中。これにブチ切れたレスターは男に突っかかるも、あえなく返り討ちにされ最後はトウモロコシ畑で殺されてしまう。レスターの側にはブキミな案山子が立っていたんだがどういうワケか一年後にレスターの怨念が憑依し”案山子男”となってイジメっこらに復讐開始。しまいには関係ない人まで殺しまくる無差別キラーになって大暴れ。



これぞB級ホラー。見事な脱力っぷりに拍手です。むげに殺され恨み辛みが何かに乗り移って復讐するってパターンはまぁ良しとします。でも何で復活するまで一年かかるんでしょう。この一年のブランクに意味あるんでしょうか。いや、最後まで意味はなかったです。笑 イジメっこたちを殺した後に何故か暴走し関係ない人まで殺しちゃう展開もハチャメチャ。極めつけは凶器がまさかのトウモロコシっ!!笑 安易すぎやろ…笑

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4/01/2012

#30 映画『1408号室/1408(原題)』

オカルト作家が呪われたホテルで一夜を過ごすお話。原作はスティーヴン・キング。ジョン・キューザック、サミュエル・L・ジャクソン、トニー・シャルーブ他。監督ミカエル・ハフストローム。2007年アメリカ

マイク・エンズリン(ジョン・キューザック)はハナから幽霊なんて信じちゃいないが、全米各地の心霊スポットを取材しては真相本を出版するいわゆる「幽霊を信じないオカルト作家」。そんな彼の元にニューヨークのドルフィン・ホテルのハガキが届く。差出人は不明で一言だけ「1408号室には入るな」と書かれていた。さっそくマイクはドルフィン・ホテル1408号室の調査を開始。どうやら過去にこの部屋で56件の自殺があったらしい。マイクはチェックインしようとするが支配人(サミュエル・L・ジャクソン)はかたくなに拒否る。が、マイクも折れない。せっかく来たんだ泊まらせろ俺は客だぞと迫り、根負けした支配人は1408号室のキーを渡す。



ゴアもグロもない正当派ホラー、おもしろかった。ドタバタ主人公のジョン・キューザックと支配人サミュエル・L・ジャクソンの駆け引きシーンがグッド。何よりサミュエル・L・ジャクソンの重厚感ある演技が絶妙です。いかにも歴史あるホテルの支配人でっせって雰囲気がプンプンする。素晴らしい!

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